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新宿パンクマーケットスタッフ執筆
ウィークリーレヴュー







 


●PHYSIQUE (PUNK) / SILENCE IS DEATH WE MAKE NOISE VOLUME ONE
国内CD 2,200円(税込) (WHY RECORDS / WHY005 / 2299991510644)



WE MAKE NOISE ★★★★★
NOT ★★★★★
MUSIC ★★★★★

D-BEAT系のハードコア、中でもゴリゴリ直系のバンドっていうのは本当に凄いと思います。ちょっと考えただけでも個性を出していくのが難しいってのが分かると思うんですよね。大味のようで実は繊細にやらないといけない。少なくとも、こんなの誰でも出来るよってのは当てはまらないんじゃないかなと。D-BEATはネテロ会長の感謝の正拳突きの如し。これ以上そぎ落とすことの出来ない、究極の型の一つ。そしてここまでバンドが飽和しても、PHYSIQUEのようなバンドが生まれるのはまだまだ成熟の過程にある証左なのか。100年後のD-BEATはどうなっているのか。オラ、ワクワクすっぞ!

パンクマーケット安藤(店のすぐ裏にあるOIOIでサウナ物産展やってます)






●STRESS POSITIONS / WALANG HIYA (LP)
輸入LP 3,740円(税込) (IRON LUNG / LUNGS242 / 2299991291119)




不穏さ ★★★★★
現行感 ★★★★★
POP ★★★★★

聴いていて思ったのは、とてもバランスの取れた6曲だということです。 ミドルテンポで聴き心地良いかと思えば、 序盤で感じた少しパワーバイオレンスを聴いているかのような気持ちになる部分。 不穏なイントロで始まり少しEMOっぽいかと思えばちゃんと邪悪な曲。 少しPOPなアレンジがアガる曲。現行感のあるリフ。終盤のビートダウンした曲。 6曲それぞれがちゃんと1曲ずつに個性があるので 1つの作品としてのクオリティ高すぎ!と思わざるを得ません。 最高なバンドに出会いました!ありがとうございます。

パンクマーケット西尾(太りました)







●Hex in Flux / FORGOTTEN TREES
国内CD 1,650円(税込) (HEXIUM / HXM01 / 2299991503066)




凄まじいメンバー ★★★★★
札幌乃風 ★★★★★
最高ッス ★★★★★

bloodthirsty butchers、eastern youthを始めとした、数多の国内エモ/ポストハードコアの最高峰たちを生んだ北の大地、聖地札幌。そんな札幌において、過去数々の素晴らしいバンドでプレイしていた錚々たる猛者たちによって新たに始動したHex in Fluxの1stミニアルバム。再生ボタンを押した瞬間にブワッときました。札幌乃風が。 札幌の先人たちの他、DCやサンディエゴ等、90年代のポストハードコアをリアルタイムで吸収し、ダイレクトに影響を受けた彼らだからこそ出せるサウンド。うわべだけを掬ったような単なる焼き回しではなく、さらにそのルーツとなるニューウェーブやポストパンクのエッセンスも交えた、先人たちが当時目指したであろう音像と共鳴し、これぞポストハードコアであると言える最高の1枚。 インフォの後期ルースターズも言い得て妙。“CASE OF INSANITY”とかカバーして欲しい。逆に“どうしようもない恋の唄”でもいい。これはただの俺得。

パンクマーケット西谷(最高に美味い玉子焼きを目指してる)







●MINOR THREAT / MINOR THREAT (LP/GREY COVER)
輸入LP 3,410円(税込) (DISCHORD / DISCHORD12 / 0643859012017)




再入荷 ★★★★★
マスターピース ★★★★★
若い子にも是非 ★★★★★

幾度となくリイシューされ、幾度となく再入荷している様をこうやって店頭で見ていると、やっぱりこれはマスターピースなんだなと。
ロックやJ-POPよりも、おそらく高齢化が進んでいるであろうPUNK/HARDCOREフォロワー。やっぱりそれは深い深いカルチャーに魅力があり、歳を重ねてみないとその格好良さに気付きづらいってのもありますよね。
しかしながら、たま~に中高生にご来店いただくこともやっぱりありまして。彼らが手に持つ中古CDは大抵OFFSPRINGやGREEN DAY等のメロディックの代表格。そしてその中にMINOR THREATが紛れ込んでいる確率も非常に高く、どこで知ったんだろう?とか思いながらも、めちゃくちゃ嬉しくなるとともに彼らのディグの背中を押したくなってしまいます。こっからどんどん掘ってった先に、同じタイトルをレコードで集め始めてくれちゃったりしてたら、マジでグっときちゃうよな~…。

パンクマーケット吉澤(ワノ国後半を大航海中)








●V.A. (RAWSTONE OMNIBUS) / RAWSTONE OMNIBUS VOL1
輸入7" 1,980円(税込) (MAARK! RECORDS / MAARK018 / 2299991507973)



7"詰め込みスタイル ★★★★★
4組ともはまってる ★★★★★
仕様も楽しめるフィジカル音源 ★★★★★

RAWSTONE OMUNIBUS SERIESと題された7"が、MAARK! RECORDSからオムニバス形式のシングルをゲリラリリース!
関東からHAZY SOUR CHERRY、LIPSTICK。関西からALDER SOUND、ARCADIAN STARSHIPと現行の若てアーティスト中心に収録。 4組のバンドはそれぞれ個性的ながら、ポップでキュート、クールでエモーショナルな内容で7"の中ににすんなりまとまっている印象。 どのバンドもLIVEが素晴らしく、音源を常に待ちわびているファンもいることでしょう。かくいうわたくしも、HAZY SOUR CHERRYの音源を心待ちにしている ファンの一人であります。。。笑
GUITAR POP,POWER POP,60's GIRL POPなどのエッセンスをふんだんに感じさせる楽曲や男女混声ヴォーカルがバンドの雰囲気に ぴったりで2019年の1stアルバムからすでに完成されている感がございました。個人的に大好きな解散してしまったUKのVeronica Fallsっぽささえあります。 その後メンバー交代などもありながら精力的に活動を続ける彼らはアイデアの泉が沸いているのでしょう。毎度曲のタイトルや歌詞にもニヤリとさせられる センスがありアートワークもいいですね。LATEリリースEPのタイトルは「たかが世界の終わり」大好きな映画監督グザビエ・ドランの作品へのオマージュでしょふか。。。
少しはなしそれましたが、この7"のジャケットはペインター、アクセサリー作家のAYA MORIKAWA氏デザインのシルクスクリーン印刷、4つ折りポスタースリーヴで、The Shivvers感のあるカンパニースリーヴやラベルのデザインもいいですね。 余談ですが、HAZY SOUR CHERRYのヴォーカルツヅミ嬢も在籍する大所帯バンドOCHA∞MEの1stフルアルバム「walk on the boat」が、 2025年1月22日に自主レーベルsafer/soundからアナログ盤でもリリースされます。こちらもめちゃくちゃ楽しみなんだがぁ。

パンクマーケット穂積(高尾山登頂した次の日から右足親指の付け根が痛ひ。もしや痛風きた?)





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引用元: https://diskunion.net/
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008951659B29
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008721263B29
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008941944B29
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1007107989B29
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008948606B29